「寒暖差疲労」とは気象病の1つで、気温差(7℃以上)が大きいと起こりやすくなるもので、体温を調節する自律神経が過剰に働いてしまい、全身の不調を感じる症状です。
体の倦怠感、冷え症、頭痛、首こり・肩こり、イライラ、強い眠気などの様々な症状が出てしまいます。
春の暖かくなっていくときの寒暖差、夏の暑い時期の冷房による冷え、秋の急な冷え込みによる寒暖差があります。
なかでも春は気候の変化だけでなく、新生活が始まり職場や学校など生活環境が変化する節目にもなり、より「寒暖差疲労」が強く出やすいです。
体温の維持の役割は自律神経が担っていますが、寒暖差が大きくなりすぎると自律神経の働きすぎによりエネルギーを消費してしまい、疲労が蓄積され不調をきたします。
「寒暖差疲労」の症状は全身の血流を促すことで自律神経が整い、リラックスさせることで改善できます。まずはお風呂でゆっくりとリラックスしましょう。ぬるめの38-40℃位のお湯に10-15分程度、肩までしっかりとつかるのがよいでしょう。そして入浴後のあたたまった体をストレッチでリラックスさせましょう。今回のストレッチはゆっくりゆっくり体を動かすことがポイントです。
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首回しストレッチ
イスに座り、背中を伸ばした姿勢をとります。手を組んでまっすぐに前に伸ばし、手のひらを前に向けます。首をゆっくりと時計回りに回します。回したら反対回しに回します。
この動きを5回繰り返しましょう。
腕ひねりストレッチ
イスに座り、両腕を後ろに回して右手で左手首をつかみます。右手で左手を引っ張りながら、上半身を左にゆっくりとひねりましょう。体の軸を真っすぐに保ちながら引っ張ってください。
上半身を元に戻し、左右の手を入れ替えて、同様に上半身を右にゆっくりとひねりましょう。
左右を1回として5回繰り返します。
脚の引き寄せストレッチ
両足をそろえてイスに座り、できるだけ足先は真っ直ぐにしておきます。
片方の膝を抱えて胸に引き寄せたら足を戻し、足をそろえてから反対の膝を抱えて胸に引き寄せましょう。背中が丸くならないように動かしましょう。
左右交互に5回ずつ行う。
胸を開く呼吸ストレッチ
イスに座り、背すじを伸ばしながら鼻から息を吸い込み、手のひらを外側に向けた状態で両腕を開く。そのとき肘は90度の角度にしましょう。
口からゆっくりと息を吐きながら、腕をねじり、手の甲から肘までが合わさるように胸の前で合わせる。
10回くりかえしましょう。
わき腹の呼吸ストレッチ
イスに座り、背中を伸ばした状態で両手を頭上に伸ばし、手首を固定するように交差させます。
鼻から息を吸いながら腕をさらに上へと伸ばしましょう。。
次に手首を交差させたまま、口からゆっくりと息を吐きながら体を右へ倒しましょう。鼻から息を吸いながら戻し、今度は体を左に倒す。
左右を1回として5回行いましょう。
平泳ぎの呼吸ストレッチ
イスに座り、肩の高さで手のひらを下に向けて腕を直角に曲げます。鼻から息を吸い込みながら、両手をまっすぐ前に伸ばします。
次に口からゆっくりと息を吐きながら、平泳ぎをするようなイメージで手をぐるりと回します。
10回繰り返しましょう。
深呼吸ストレッチ
胸の下の肋骨の骨の下に両手のひらで押さえます。体を反らしながら鼻から息を吸います。
肋骨の下に両手の小指側を深く入れるように、やや前屈みになってゆっくりと口から息を吐く。
5回繰り返しましょう。
最後に
ゆっくりと体を動かしたり、深い呼吸をすることは自律神経を整えるのに効果的です。さらに体の血液の巡りをよくすることはもちろん、リラックス効果も期待できます。
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