デスクワークや車の運転などで座っている姿勢が長時間続くと鼠径部が詰まったような感覚になります。これは大きな神経の集まる鼠径部を圧迫することによって神経が締め付けられたり、その周辺のリンパや血管も圧迫されます。ストレッチで鼠径部の詰まりを改善し、柔軟性を上げることで血液循環やリンパの流れが良くなるため、不要な水分や老廃物の流れを促し、むくみの解消に効果的です。また、下半身の冷えにも効果が期待できます。
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股関節回しのストレッチ

あお向けに寝て、両手を横に広げましょう。
片膝を曲げて浮かせます。肩が浮かないように回しましょう。
10回回したら反対方向にも回します。反対の脚も同様に。

両手で片膝を軽く押さえて、大きく回します。腰、肩を大きく動かしながら股関節を広げるように回します。
10回回したら反対方向にも回します。反対の脚も同様に。
シンボックスストレッチ

床に座り、足を肩幅より広く開いてかかとを床につけます。この時、股関節と膝関節と足首が90度になるように調整しましょう。両手は後方に伸ばし、上体をまっすぐにして支えます。

お尻とかかとを動かさずに、ゆっくりと両膝を倒し、すねを床につけたら戻し、反対に倒しましょう。
左右を1回として10回、2セット動かしましょう。
シンボックスヒップリフト

先ほどのシンボックスの横倒しの姿勢をとります。胸の前で手を組んで、背筋をのばし、骨盤を立てます。股関節から前傾、重心を膝に移して膝立ちをします。その際、骨盤を前に押し出してお尻に力を入れます。次に股関節から体を倒し、お尻を元の場所へ下げます。この時、床に少しだけ触れる程度に落としましょう。
10回、2セット動かします。反対側も同様に。
股関節前面のストレッチ

四つ這いになり、両手を肩の真下に置きます。片足を手の外側へつき、反対の足は脚の付け根が伸びると感じられるところまで後ろに引きます。
頭を上げて胸を前に押し出します。さらに骨盤を床に近づけて脚の付け根を伸ばしましょう。
30秒間キープしましょう。反対の脚も同様に。
股関節開きのストレッチ

片脚を上にあぐらをかき、あお向けに寝転がります。両手は頭の後ろに組んで肘を外に開いて床に近づけます。そのままリラックスして脱力をして脚の重みで股関節を広げましょう。
30秒間キープしましょう。足を組み替えて同様にキープします。
最後に
デスクワークなどの場合、座った姿勢によって脚の付け根の鼠径部を圧迫した状態が続き、リンパの流れが滞りやすくなります。また、股関節周りの柔軟性や筋力が低下することで動きが狭くなり、リンパだけでなく代謝の低下にも繋がります。適度なストレッチは、そうした鼠径部の詰まりの解消に効果的なので、気になる人は続けてやっていきましょう。
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