お尻の痛み
お尻に痛みがある場合、考えられるケガは
ハムストリング筋・腱付着部炎
梨状筋症候群
腰椎椎間板ヘルニア
この3つが考えられます。
ハムストリングス筋・腱付着部炎はマラソンやサッカーなどスポーツで痛めるケガで、原因がはっきりしている場合がほとんどです。
判別が難しいのが梨状筋症候群と腰椎椎間板ヘルニアです。
この梨状筋症候群も腰椎椎間板ヘルニアも坐骨神経痛の症状が出る疾患です。
どちらも片側の足の痛み、しびれと痛みが主な症状です。
ハムストリングス筋・腱付着部炎では痛みだけでしびれはありません。また、痛みもお尻だけに限局されています。
坐骨神経は梨状筋の下を通っています。
そのため、梨状筋の筋肉が緊張すると坐骨神経が圧迫されやすい構造をしています。
梨状筋症候群の原因
ランニング中や長時間イスに座ることで梨状筋は圧迫されやすいです。
お尻の打撲、股関節のケガや手術からも発生しやすくなります。
梨状筋症候群の症状
お尻を押さえる
お尻の痛み、しびれ
イスなどに座っていると痛みが強くなる
お尻を押さえると痛みとしびれが出る
膝を内側に回すような股関節の動きで痛みが強くなる(股関節を直角以上に曲げていない状態に限る)
梨状筋症候群と腰椎椎間板ヘルニアの違い
どちらも神経が圧迫されて症状がおきます。
それがお尻で圧迫されるか、腰で圧迫されるかの違いです。
腰椎椎間板ヘルニアは急性期では腰の激痛など腰の症状がはっきりと出ますが、慢性的な椎間板ヘルニアの一部には腰に症状が出ずに、お尻や脚だけの症状しか出ないケースが多々あり、様々な検査でも判別が困難な場合が多いです。
そのため椎間板ヘルニアの診断を受けていても、実はその痛みは梨状筋症候群の痛みであったというケースは多いです。
いつまでも改善されないお尻の痛みのある方、ランニング中にお尻が痛い方、イスに座っているとすぐにお尻や脚が痛くなる方は梨状筋症候群の可能性があります。
そのような症状でお悩みならご相談くださいね❗