基本の施術

手技の極意

単純そうな手技の一つ一つに意味があり、極意があります。

手技でのここぞという治療ポイントは点で在ります。
ただ単純に硬いところではなく、筋肉の弾力がなく、指先で押さえても張りがなく、へたっている箇所の底にあります。
相手の呼吸に合わせて、指先を深部に届かせる。
息を吐くときに指先を潜らせ、息を吸うときは指を止めて緩むのを待つ。
指を進行形で治療ポイントに入れていくと、単純にまっすぐ硬いところに押していくのとは違うことがわかります。
そしてツボというのは体表に2次元的にあるのではなく、立体的に存在します。
そのため、筋肉の深さの底に近づくと押さえる方向を微妙に変えていきます。
そしてピンポイントのツボを緩め、押さえている圧はそのままに上に素早く弾きます。
吐く息とともに整圧している力を抜き、効果を確認する。

私が修行時代から長年磨き続けている手技の極意。
自分の強みはそこにあると思う。
単純にツボの位置や押さえる方向・・・ そんな単純なものではありません。
「ここだけを揉めば痛みが治る」「このツボを押せば歩けなかった膝が歩けるようになる」
TVや雑誌でよくそんな文言を目にします。
そうじゃないんだけどな〜、そんな単純なことでじゃあないやろ〜。
揉む、押す、この単純そうなことでも、結果を出すには毎日、何十年間続けないと解らない感覚というものがあります。
ただツボに当てる。
これを誰よりも上手く当て、緩める。
単純そうで奥が深く、面白い!
どんなに治療器が進歩しても、新しいテクニックが出てきてもこの指先で当てる、効かす、これだけは終着点がなく、いつまでも磨き続けたい技術と思います。