少しずつゆがんでしまう骨盤
身体の土台である骨盤は、普段の姿勢やちょっとした癖によって少しずつゆがんでしまうことがあります。ゆがんだ骨盤は身体の多くの不調を引き起こしてしまいます。また骨盤がゆがむことで自律神経に影響し、全身のバランスを崩す原因にもなります。
出産
出産の時、赤ちゃんは骨盤の間を通って生まれます。スムーズな出産のために妊娠中の骨盤は徐々に広がり、出産時にさらに広がります。しかし本来、骨盤は強固な靭帯で骨が動かないように硬くなっています。骨盤が広がるということは、骨と骨の間をつなぎとめている靭帯や筋肉をゆるめきり、骨盤をグラグラにしているということです。
妊娠中から出産時に緩んだ骨盤周辺の靭帯は自然と妊娠前の状態に約6ヶ月かけて戻ります。
この靭帯が縮む過程で余計な負荷がかかったり、出産後の無理が続くと戻りが悪くなったり、不調が続くことになります。
脚の組み方
多くの人は脚を組む際、利き脚を上に組む方がほとんどだと思います。
人間は利き足側の股関節の筋肉が弱く、利き脚ではない股関節の筋肉が強くなっています。その結果、利き脚とは反対側の腰に偏った負担がかかります。つまり、骨盤自体も持ち上がり、ねじれが発生してしまうため歪みの原因になります。
脚をくむこと自体は自然なことですが、ずっと組みっぱなしになってしまうと骨盤にとってバランスを欠くことになります。
カバンを片側だけに持つ

重いカバンを持つときは、どうしても腕力のある利き手側に頼ってしまいがちです。しかし、いつも同じ手で重いものを持っていると、筋肉のバランスに偏りが生じ、歩くときの姿勢も悪くなって、骨盤もゆがんできます。
バッグを片側の肩にかける事も同様です。癖になってしまうとバックをかけていない時も、バランスを保つために、片側に肩が上がった様な状態になります。肩甲骨に歪みを生じると、背中から腰、骨盤と、筋肉が繋がり、連動しているために、骨盤を引っ張ってしまいゆがみの原因になります。
うつ伏せで寝る

本来、人間はあお向けで寝る姿勢が一番自然です。それは寝ている時も鼻や口、呼吸器を圧迫することがないため、自然な呼吸ができ、寝返りも打ちやすいためです。
うつ伏せで寝てしまうと首や、腰が左右どちらかに曲がる場合が多く、その結果、長時間、首や腰に負担がかかるため、骨盤にもゆがみが生じることになります。
片足重心

立ちっぱなしが長くなると無意識に片足だけに体重を乗せる姿勢になります。
しかし、この姿勢を長く続けていると、骨盤がどちらかに傾いてしまいます。骨盤が傾くとゆがみの原因になります。
最後に
何気ない動作でも、長期間繰り返していると骨盤は次第にゆがみ、腰痛や足のむくみ、膝痛など様々な症状となって現れてきます。いつも正しい姿勢を意識して保つことが、骨盤の負担を軽減することになります。
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