尺側手根伸筋腱鞘炎
手首の小指側の出っ張り部分、ぽこっとした部分が腫れ、手首を回したり腕を伸ばした時に痛みが出ます。
手首の背面には指や手首を伸ばす腱が通過するトンネルが6つありますが、この親指から6つ目のトンネルの中を尺側手根伸筋腱が通過します。
手の使い過ぎやスポーツでの繰り返しの負担から炎症を起こします。
この尺側手根伸筋腱鞘炎は、ゴルフやテニス等の道具を握って手首をかえす運動を繰り返すことが原因になることが多いです。
症状としては、ドアを開ける時などに手首を回したり、ものを持ち上げようとすると痛みが出ます。また、手を伸ばそうとするとピキと痛みが走ります。
基本的には安静に使う頻度を減らせば症状は軽くなっていきます。
でも使わないわけにはいかないですよね・・・
そんな時こそ鍼です!
少ない回数で早く治したいという要望があったので多鍼・層鍼をしました。

痛みを起こしているのは伸筋ですが、あえて屈筋群に多鍼。
屈筋を過度に使い、筋肉が収縮しているために拮抗筋の伸筋に負担がかかっています。

多鍼で屈筋の緊張を除いてからの尺側手根伸筋腱へ層鍼。
刺す角度を変えつつ鍼を重ねます。
鍼を終えると腕はだるくなりますが、腱鞘炎の痛みはかなり少なくなっています。
この後はダンベルを使って手首の使い方指導を行いました。
2回の施術で痛みもなくなり、よくなりました。
多鍼・層鍼
5500円