年齢を重ねるにつれて膝の軟骨がすり減り、痛みや腫れ、関節の曲げ伸ばしが制限されるのが変形性膝関節症の特徴です。男性よりも女性の方が多く、とくに60代以上だと女性の方が2倍近く高くなっています。
加齢や肥満、筋力の低下によって膝にかかる負担が増加すると、 膝の骨の表面にある軟骨や半月板に損傷が発生します。膝を保護するクッションの役割である軟骨がすり減ると炎症や関節の変形が進行し、 関節の隙間が狭くなります。そうなると、膝の曲げ伸ばしがしにくくなります。 この状態で脚をうごかそうとすると、膝の周りの筋肉が固くなって力が入りにくくなったり、歩きにくくなるなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。スポーツ選手のように膝関節を酷使して骨や軟骨がすり減る可能性がありますが、逆に運動不足による肥満なども膝に負担がかかるため、特に40代以降の方は適度な運動を常に維持することが、予防には欠かせないです。
変形性膝関節症の予防は関節の可動域を保つ努力が必要となります。そして、進行を防ぐには、骨の周りの筋肉を強くする必要があります。
散歩やウォーキング以外にも、階段や椅子からの立ち上がりなど、日常的におこなう動作の中に運動を組み込むと、無理なく続けられます。
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