デスクワークなどで長時間座っていると足がむくみやすいですよね。足がむくむと、重たい、だるい、疲れやすいといった症状が見られます。
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むくみとは
むくみとは医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、一見、足が腫れ上がって膨れているように見えます。指でむくんでいる部分を押すと、指の痕が残るのが特徴です。
体には全身に血液を送るための血管が通っています。心臓から出た血管を各組織に送るための動脈、各組織から心臓に血液を戻すための静脈があります。
動脈は心臓のポンプ作用によって血液が押し出されるため、勢いよく血液が流れます。
一方、静脈は血液を心臓に戻すためには筋肉の作用が必要となります。
特に、下半身の静脈では重力に逆らって、高い位置にある心臓に血液を戻さなければならないため、ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用が重要になります。
ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用がうまく働かないと、血液は足に溜まってしまいます。溜まった静脈から血液中の水分である血漿が浸み出し、組織内に水分が残ります。これがむくみです。
むくみは女性に多く、これはふくらはぎの筋肉量と女性ホルモンも関係しています。
足のむくみの原因
朝になるととむくみが解消されているという場合は、普段の生活習慣からくる一過性のむくみである可能性が高いです。その原因は以下の通りです。
ふくらはぎが動いていない
長時間のデスクワークや立ち仕事をしていると、じっとしているため、ふくらはぎの動きが少なくなり、筋肉のポンプ作用が働かなくなります。すると足に血液が溜まり、足がむくんでしまいます。
塩分過多
塩分を摂取しすぎると、細胞内に水分量が増えてむくんでしまうことがあります。
水分不足
水分を取りすぎるとむくんでしまうように思いがちですが、実は水分不足によって足はむくんでしまいます。
人間の体は水分不足を感じると、体内に溜め込むように働くため、それがむくみとなって表れるのです。
病気からのむくみ
数日間ずっとむくみが続いたり、一日中むくみが変わらない、といった症状が見られる場合は、他の病気が隠れていることもあるので要注意です。
足のむくみは心臓、腎臓、肝臓、リンパ管、血管などの病気から起こることもあります。
むくみ解消のために
足を動かす
デスクワークやじっと立ちっぱなしになるようなら、ときどき歩いたり、足を動かしたりするようにしましょう。足首を動かすことが大切です。
冷えないように
血流が悪くなると、むくみやすくなります。足先を冷やさないように工夫しましょう。冷房にも注意してください。
適度な水分補給
体内の水分量が減らないよう、こまめな水分補給を心がけましょう。
塩分を控える
塩分摂取量の目安は女性で1日7g未満です。塩分の多いものを取りすぎないようにしましょう。
カリウムを摂取して、ナトリウムの排せつを促進
カリウムは体内の水分調整に関わっています。カリウムは腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制し、ナトリウムの排せつを促進します。
食品では、ほうれん草や小松菜、アボカド、バナナなどにカリウムが豊富に含まれているので、積極的に食べましょう。
最後に
同じ姿勢を長く続けていると血の巡りが悪くなり、むくみにつながります。
こまめにストレッチをすることで解消させましょう!
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