ハイボルテージで下腿のコンパーメントをトレーニング
脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋)
下腿の筋肉は足首を屈曲させるだけでなく、ランニング時の衝撃を吸収する働きをします。
この衝撃を受け止めて足裏、足首を安定させるには足首を曲げる、伸ばす筋肉だけでなく、脚の内側にひねりながら屈曲させる内側の屈筋群、そして外側にひねりながら伸展させる伸筋群がそれぞれ機能することが大切です。
これらの筋肉群は筋膜や骨間膜で仕切られた4つのコンパーメント(区画)があります。
構成は以下のようになっています。
前方コンパーメント(前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋)
外方コンパーメント(長腓骨筋・短腓骨筋)
浅後方コンパーメント(腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋)
深後方コンパーメント(後
下腿を使いすぎるとこのコンパーメントの圧力が上がり、神経の機能を低下させたり、血管を圧迫して内部の筋肉の血液循環を悪くします。
下腿のコンパーメントで最大なのはふくらはぎ側の浅後方コンパーメントで、このコンパーメント内の筋肉が疲労しすぎると他のコンパーメントの負担が増えてきます。
それぞれのコンパーメントごとに過緊張を取り除いたり、機能低下を起こして弛緩している筋に刺激を入れて、バランスをとるメンテナンスが必要です。
例えば足首を捻挫したり、骨折したけれど、もう治ったはずなのに痛みや腫れが引かない。
よくありますね。
これはギプスや固定を外した当初はふくらはぎの筋肉が痩せているのに驚きます。
そして足首の曲げ伸ばしが出来ないことに慌てます。
しかし、ふくらはぎの筋肉、つまり浅後方コンパーメントの筋肉は意外とすぐに回復します。歩くだけでなく、立つだけでも実はふくらはぎの筋肉を使っています。ふくらはぎの筋肉は抗重力筋なので立つ姿勢を維持するだけでもリハビリになっています。
浅後方コンパーメントに拮抗している前方コンパーメントの筋肉は足首の曲げ伸ばしに使う筋肉でもあり、ふくらはぎを使っていれば自然と足首の曲げ伸ばしも回復していきます。
足首のケガの後、回復させたい筋肉は外方コンパーメントと深後方コンパーメントの筋肉です。
トレーニングするべき筋肉は腓骨筋、後脛骨筋をメインにリハビリしていくのが回復への早道です。
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