統計で見ると0.5%〜2%の方に平背があると言われています。
本来、背骨というものは、緩やかなS字カーブを描いています。しかし、この背骨のS字カーブがなくなっている状態で、首から腰まで真っ直ぐになってしまっています。 これは平背(へいはい)という背骨の状態です。フラットバック、スウェイバック姿勢ともいわれています。
猫背、反り腰ほどではありませんが、この平背の背中をしている方も多いです。
「姿勢がまっすぐなのだからいいんじゃない! 」
そんなことはないです。 背骨がS字である事でスプリングの役割をして、歩く時、走る時、地面からの衝撃を和らげています。このカーブがなくなってしまうと、クッションの役割をはたしている椎間板に負担がかかり、椎間板ヘルニアや腰の軟骨を傷めて関節のすり減りを早めてしまうことにもなります。 自然なS字を取り戻すストレッチで正しい姿勢の習慣をつけましょう。
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大胸筋ストレッチ

壁の横に立ち、片手を後方に伸ばして、肘を曲げて手を顔の高さで壁につきます。手をついた側の足を後ろに引き、反対の手でお腹を押さえます。上体をねじり胸をストレッチしましょう。手の位置を変えて一番気持ちよいところで伸ばしましょう。
10秒間キープしましょう。反対側も同様に行います。
ハムストリングスストレッチ

足を腰幅に開き、両手を股関節の前面に添えます。片足を前に出し、つま先を上げます。

股関節から上体をまっすぐにして前に倒しましょう。
20秒間キープしましょう。反対側も同様に行います。
大臀筋ストレッチ

脚を伸ばして床に座り、片足を反対の膝の上に置きます。両手を後方について胸を張り、伸ばしている膝を曲げて胸に近づけましょう。
20秒間キープしましょう。反対側も同様に行います。
腹直筋ストレッチ

うつ伏せになり、つま先を立てておきます。両手を床について伸ばし、胸を張っておへそと床が近づくようにします。
20秒間キープしましょう。
骨盤ストレッチ

足を腰幅に開いて、背すじを伸ばして立ちます。両手は腰に添えましょう。
膝を軽く曲げて、下腹を前に押し出すように骨盤を後ろに傾けます。

次にお尻を斜め上に突き出すように、骨盤を前に傾けます。
リズミカルに10回繰り返しましょう。
最後に
平背(へいはい)姿勢は衝撃や体重の負担がうまく吸収できないので、背骨・骨盤のゆがみや筋肉の過度の緊張につながりやすくなります。また、バランスをとるために体をねじりやすくなり、姿勢も悪くなりますよ!
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