ストレッチとは、意図的に筋を伸ばし、筋肉の柔軟性を高め怪我の予防やリハビリ・疲労回復のための運動です。
体の柔軟性を高めるのに効果的であり、準備運動(動的ストレッチ)や整理運動(静的ストレッチ)の一要素としても活用されています。
自律神経と呼吸
このストレッチの効果を高めるために呼吸を意識することが大切です。
深い呼吸を繰り返すことで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われ、筋肉がより伸ばしやすい状態になるとされています。
吸う時は交感神経が、吐く時は副交感神経が優位になります。つまり、ストレッチしながら深い呼吸を続けると自律神経バランスが整い、筋肉が緩んで伸ばしやすくなります。
そして腹式呼吸だとより多くの酸素が取り込みやすいです。
腹式呼吸といっても、むずかしく考えず、鼻からたっぷり酸素を吸い込んでお腹にためるイメージで行います。
そして口から息を細く長く吐きます。吸った時間の倍の時間をかけて吐きましょう。
ストレッチ前にして欲しい深呼吸
ストレッチの前に、まずこの腹式呼吸で全身に酸素を行きわたらせましょう。
イスに浅く座り、背中をまっすぐに伸ばします。あごを上げて天井を見ます。あご先を天井に近づけるイメージで、のどが伸ばされることを意識しましょう。
あごを高く上げると、気管が真っすぐになり、気道が確保され、自然と深い呼吸が出来ます。
次に両手を上に向けて伸ばします。この時、肩が上がってしまうと胸郭が広がらないので肩を下げて、腕を斜め横に伸ばしましょう。
手の指を大きく開き、腕と指先をピーンと伸ばしながら先ほどの腹式呼吸で深呼吸を5回してみましょう。
呼吸が深まり、新鮮な酸素が全身にめぐっているはずです。
ストレッチの前にこの深呼吸を行い、ストレッチ中は深い呼吸の腹式呼吸を意識してやってみましょう。
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