春の体調不良
春は昔から「木の芽時(このめどき)」と言われますよね。冬から春に体が移行するとき、不調が多く出やすくなります。この時期はめまい、耳鳴り、肩こり、眠気、頭痛、膝や腰の関節の痛みなどの症状が多いです。また、なんとなく体がだるかったり、気力が湧かなかったり、はっきりとしない不調を訴える方も多くいます。
この木の芽時の不調は「寒暖差疲労」とも言われているもので、「気象病」の一種です。春は朝晩や日によっての激しい寒暖に体がついていけず、自律神経のバランスが崩れます。また、気圧の変化は耳の奥にある内耳が敏感に感知します。このため、めまいや耳鳴りも起こりやすくなります。
内耳が感じ取った気圧低下などの情報は、内耳の前庭神経を通って脳に伝えられますが、バランスの崩れた自律神経が過度に反応してしまい、交感神経が興奮状態になります。そうなると様々な症状が出やすくなるのです。
寒暖差疲労を解消するために
- 疲れをためない 疲れを感じたら無理せず休息をして体を休めるようにしましょう。
- ストレスを少なく ストレスをため込むとメンタル不調に陥りやすいです。春は入学、就職、異動など変化が大きく、環境の変化がストレスとなってエネルギーを消耗しがちです。趣味やスポーツなど効果的に気分転換しましょう。
- 規則正しい生活を しっかりとした睡眠と、暴飲暴食を避けて体だけでなく、内臓を休ませましょう。
- 入浴 お風呂でゆっくりとリラックスしましょう。ぬるめの38-40℃位のお湯に10-15分程度、肩までしっかりとつかるのがよいでしょう。血流を改善して、体調を整えることが重要です。
- ストレッチ 入浴後のあたたまった体をストレッチでリラックスさせましょう。この場合のストレッチは呼吸を整えながらゆっくりゆっくり体を動かすことがポイントです。
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春の寒暖差疲労を解消するストレッチ
首や肩のこりが強くなれば血流も悪くなり、内耳もむくみやすくなります。内耳がむくむとめまいだけでなく、三半規管や前庭など体のバランスを保つ器官も影響を受けやすくなります。
生活習慣を見直したり、ストレッチなどで全身の巡りを良くして自律神経の働きを正常に戻していきましょう。
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