骨盤のゆがみにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴や身体の症状をタイプ別にみてみましょう。
骨盤前傾
骨盤の前傾とは、その名の通り、骨盤が前に傾いている状態です。
前傾の場合、一見姿勢よく見えますが胸とお尻が突き出た姿勢で腰が反り返っているので、反りがきつくなるにつれ腰に負担がかかりやすく、腰痛を起こしやすくなります。
神経を圧迫しやすく、太ももの筋肉が張りやすいのが特徴です。
ハイヒールなどかかとが高い靴を履いている状態は前重心となり、骨盤が前傾になってしまいます。
加齢や出産後など腹筋が弱っていると前傾になりやすいと言われています。
骨盤後傾
骨盤が後ろに傾いている状態です。
骨盤とともに上半身が後方に傾き、このままではバランスがとれないので、背中を前に曲げて、さらに頭を前に突き出す姿勢になってしまいます。
猫背の原因にもなり、筋肉の弱い人や、中高年に多いタイプであると言われています。
膝や股関節への負担や肩こりなどを訴える人が多いのも特徴です。
骨盤開き
左右の骨盤が開いているタイプで、出産後の方に多くみられます。
骨盤が開いたままで固まってしまうと下半身太りや、O脚の原因にもなります。
出産時、赤ちゃんが通りやすくするために開いた骨盤は通常だと徐々に元の位置に戻りますが、出産後の静養が足りなかったり、赤ちゃんの世話や家事などで負担をかける事が多すぎる元の位置に戻りにくく、出産前よりも開いた状態になってしまいます。
出産以外にも日常的に足を組んだり、あぐらをかいたりすることが多いと骨盤が開きやすくなる原因とされています。
また、筋力の低下で骨盤の形を維持できない方もいます。
骨盤左右傾き
骨盤を正面から見たときに、左右の骨盤の高さが違う状態のことを指します。
片側の腰やお腹の筋肉の緊張が強いと、反対側の骨盤が下がった状態になります。お尻の筋肉に左右差があっても、骨盤のバランスが崩れて高さに差が出ます。
骨盤の高さが左右で違うと腰痛になりやすいので注意が必要です。普段、腰痛がなくても仕事や運動で疲労が蓄積されると痛みが出る場合もあります。
骨盤左右ねじれ
左右の骨盤が互い違いにねじれている状態です。ねじれは他のゆがみのタイプと一緒に起きることが多いです。
片方の足ばかりに重心をかける、いつも同じ手でカバンを持つ、いつも同じ脚を上にして脚を組む、これらのような日常生活のクセでねじれは起こります。
骨盤のねじれは肩とも連動し、例えば右肩が前に出ていたら左の腰は後ろにねじれます。
腰痛や膝の痛みを起こしやすく、まっすぐ歩きにくくなります。
コメント