膝の痛みを抱えるランナーは多いです。
同じ膝でも膝の外側が痛くなる「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」
膝の内側が痛くなる「鵞足炎」
そして、お皿の下が痛くなる「膝蓋靭帯炎」
ランナーの膝の痛みはこの3つのうちのどれかである場合が多いですね。
今回は膝蓋靭帯炎について説明します。
膝蓋靭帯炎
膝蓋靭帯炎は別名、ジャンパー膝とも言われています。
これはバスケットボール、バレーボールなどジャンプを繰り返す競技者に多いからそう言われていますが、実は長距離ランナーやサッカー選手など走る距離の長い競技でも頻度は高いです。
脚の太ももの前方の筋肉、大腿四頭筋は膝のお皿を包み込み、膝蓋靭帯となり、脛の骨にくっついています。
ジャンプ動作を繰り返したり、長距離を走ると大腿四頭筋は硬くなります。
大腿四頭筋が硬くなると膝蓋靭帯は筋肉に引っ張られ、繰り返すことによりこの膝蓋靭帯部分がごく小さな断裂を起こします。この微小な断裂が炎症となり、膝の痛みを起こします。
ランニング時の着地は、体重の3倍の力が身体に掛かかります。
その衝撃の大半を、大腿四頭筋と膝が吸収しています。
お皿(膝蓋骨)の下端辺りは、構造上弱くなり、そこに力が集まりやすいのも原因の一つです。
膝蓋靭帯炎の症状
最初は運動の後だけが痛い場合が多いです。この時点でしっかり治しておかないと治るのに時間がかかったり、膝蓋靭帯の微小な断裂が大きくなりますよ!
なにも処置せずに進行すると走り始めが痛く、走っているうちに痛みが和らぐが、走った後に膝が疼いたりします。
ひどくなっていくと運動中、後も関係なく痛むようになり、ランニングやジャンプが困難になります。
膝蓋靭帯炎かなと思ったら膝のお皿の下の縁や、そこにある筋を強く押してみて痛みがないか確認してください。
膝蓋靭帯炎の予防
まずは症状が出た時には、初期の段階で治療を行い、早めに治すことが、とても大切です。
我慢したり、自己流の治療をせずに、まずは来院してくださいね!
そして痛みがある時は走ることを休めてください。
太ももの筋肉の緊張をゆるめる
硬くなった筋肉をストレッチで緩めます。
手をテーブルなどに置いて、背中を真っすぐにしたままつま先を立ててしゃがんでいきます。
しゃがんだ姿勢で30秒間キープ。3回繰り返しましょう。
膝蓋靭帯炎の傾向があれば違和感や痛みでスムーズに行えません!
毎日行うことで膝蓋靭帯炎の早期発見につながりますよ!
大腿四頭筋のストレッチ
壁やテーブルに手を置いて立ち、反対側の手で足の甲を握り、後ろ後方へ引き上げます。
このとき、背中は真っすぐ伸ばしたままで行ってください。
30秒間キープしましょう。左右行ってくださいね!
寝転がって引っ張ってもオッケーですよ!
膝蓋靭帯炎で大切なことは早期発見です。
身体からの痛みの信号を早く察知して、身体の「休めろ」という悲鳴には素直に応じましょう。
しゃがんだりする動作での違和感、ストレッチでの痛みなどを注意深く観察してください!
そしておかしいと思ったらすぐに受診なさってください!
マラソン前のメンテナンス、走った後の疲労回復、ランニングでの痛みなどお気軽にご相談ください。
橋本接骨院はランナーの皆様を応援致します。
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